世界の民族文化

世界の民族や文化について

日本の民族~アイヌ民族

日本の民族では、大和民族の他にはアイヌ民族琉球民族が挙げられます。
このアイヌ民族について、見ていくことにしましょう。

アイヌ民族の起源については、さまざまな説があり、決定的な説はまだ確立していません。
古代、南からモンゴロイドが琉球や日本列島、樺太(サハリン)、千島列島に定住し、縄文文化が生まれていきます。
しかし、弥生時代に北方のモンゴロイドが日本にやってきて進化を遂げた結果、弥生文化・古墳文化が誕生しました。

これらの影響を受けずに独自の進化を歩んできたのが、アイヌ民族であるといわれています。
また、琉球民族も同じです。

日本の歴史を学ぶ時には、「石器時代」「縄文時代」「弥生時代」「古墳時代」というように時系列で説明がなされています。
しかし、最近の研究では、縄文文化と弥生文化が並行して存在していたことが明らかになっています。
つまり、東北地方を中心に独自の縄文文化が存在していたと見られているのです。

その縄文人ともいえるアイヌ民族は、大和民族の文化とは別に進化を遂げてきました。
それは、縄文文化から続縄文文化、そして擦文文化からアイヌ文化と発展をし、14世紀頃にアイヌ文化が形成されたといわれています。

アイヌ民族は、北海道を中心に東北や樺太(サハリン)、千島列島に分布して居住していました。
そして、明治以降の戦争により、北海道に居住するようになり、戦後になると北海道を中心に全国に居住するようになりました。